「教えて! 誰にでもわかる異世界生活術 (カドカワBOOKS)/藤正治」シリーズ全巻のあらすじ・感想

タヂカ・ヨシタツは家もない、記憶もない、金もない、身を守る術もない三十路を迎える男が、異世界転移をしてしまう。

しかも、1年間の記憶がないという謎があり、異世界の常識も欠落している。

でも、冒険者になるために、師匠であるカティアに指導してもらいながら賞金稼ぎをする。

ある条件を課せらているために、カティアに認めらなければいけない。

クリサリスとフィフィアと出会い、ある魔物から逃げる際に、スキルの不思議に思うことがあり、仮説をたて検証していく。

クリサリスとフィフィアはヨシタツの人柄に好意を抱いているようだから、今後の関係も気になります。

ヨシタツの今後の活躍や成長がどんなものになり、異世界での波瀾万丈な生活はどんな展開を繰り広げるのかが楽しみです。

ヨシタツは念願の冒険者となり、新米冒険者のクリス、フィーの2人と期間限定でパーティーを組む。

3人は窮地を乗り越えたことで、仲も深まっていて、やりとりが微笑ましい。

クリスとフィーはヨシタツのことをすごい人と慕いつつも、好意を抱いているから可愛らしい反応をする。

3人で行動をとることで、期間限定から普通のパーティーになるヨシタツたち。

強化するためにパーティーで訓練をすることにするけど、ボコボコにヨシタツがされるのは面白い。

ただ、どんどん仲が深まっているのが伝わる。

ある魔物を発見したり、カティアの弟子たちと出会いともに戦うことになる。

ヨシタツの最初の頃よりも、どんどん賑やかになってきていて、これからどんなことが待ち受けているのかが楽しみで仕方がないです。

ヨシタツはクリスとフィー、カティアの弟子たちとともに鎧蟻の侵攻から街を守る。

そして、クリスとフィーの3人で新たな目標に向かって進んでいこうとする。

しかし、冒険者になってからのヨシタツの活躍に妬む者が刺客が放たれていき、クリスとフィーにも及んでしまう。

賑やかな雰囲気になっていたのに、クリスとフィーに及んだ出来事で、ダークな展開になっていく。

身分が違うようになってしまったが、ヨシタツは2人を守ろうとしたのは、最初の頃を考えると大事な者になったのだろうと思うと感慨深い。

しかし、悪魔の選択が2人の運命を変えてしまったことを知り、ヨシタツはさらに2人に対して責任を感じ、より強く守ろうとする。

今後の展開がどんなものになっていくのかが楽しみです。

ヨシタツたちはさまざまな出来事があり、一度街を離れることになる。

ただ、3ヶ月という短い期間で、3人ともが成長を遂げ、以前のような感じになっていて微笑ましい。

しかし、短い期間のうちに騒動を巻き起こしているから、ヨシタツが巻き込まれやすい体質なのではと疑わしく思うが、ダークな展開よりはいい。

街に戻ったヨシタツたちは、王都から監察官のアステルの護衛をすることに。

アステルのスキルは「嘘を見破る」という希少さのあるもので、町の悪事や不正を暴く手伝いをすることになる。

しかし、冒険者ギルドでのデインにアステルはお説教を受けるが、ヨシタツたちまで飛び火するから笑える。

不穏な動きもあったり、ヨシタツがある親子を守るために窮地に陥ったりする。

ただ、ヨシタツはクリスとフィーとともにいる覚悟を決める。

お互い支えたり守ったりする関係は素晴らしいものだからこそ、今後も面白いやりとりを繰り広げながらも、幸福で波瀾万丈な生活をしてほしいと願うばかりです。